手首の痛み

CHRONIC PAIN · WRIST · 手関節

夜ごと手がしびれ、
親指に力が入らないなら

手首は、神経が通る通り道が狭い部位です。そのため靭帯が厚くなったり周囲の組織が固まったりすると、しびれと脱力が一緒に現れます。手首の深部靭帯と手根管周辺を整え、頸椎・肘から下りてくる神経の軸まであわせて確認することで、方向が変わっていきます。

  • 1つの通り道 — 手根管 — 正中神経が通る狭い通り道
  • 2つの軸 — 手首の深部靭帯・手根管、表層の筋肉の下を診ます
  • 9種類 — 局所治療6+回復治療3、状態に合わせて組み合わせ
手首の解剖図 — 三角線維軟骨、手首の深部靭帯、手根管、手根骨のアライメントを表示
手首の深部構造 · 治療が届くべきポイント

SYMPTOMS

手首は「しびれの分布」で
原因を見分けます

以下の項目は、手首の診療で最初に確認するサインです。

このような症状はありませんか

当てはまる項目が多いほど、表層だけでなく深い層もあわせて確認する必要があります。
当てはまる項目を押してみてください。

0件該当

WHY IT LASTS

通り道が狭くなると、
神経は圧迫され続けます

手首の痛みが長引く背景には、4段階の悪循環があります。

  1. STEP 01 · 靭帯

    手根管周辺の靭帯が厚くなる

    繰り返し使うことで手首の靭帯や周囲の組織が固く厚くなり、通り道が狭くなります。

  2. STEP 02 · 神経

    正中神経が圧迫される

    通り道が狭くなると神経が圧迫されてしびれや感覚の鈍さが生じ、夜間にさらに強くなります。

  3. STEP 03 · 筋肉

    親指の筋肉がやせる

    長く続くと、力を生み出す親指の筋肉がやせ始めます。この変化は元に戻りにくくなることがあります。

  4. STEP 04 · 頸椎

    頸椎・肘も一緒に固まる

    手首をかばって腕を固定していると、頸椎・肘の神経の軸が固まり、しびれが二重に生じます。

だから順番を変えます

装具でしのいでも、通り道は広がりません。厚くなった靭帯と周囲の組織をほぐして通り道の圧力を下げ、神経が回復できる環境をつくることが目標です。

OUR APPROACH

手首の深部靭帯・手根管・神経の軸

手首では、通り道を狭くする組織とあわせて、手へと下りてくる神経の軸も診ます。

AXIS 01
韓医師が患者の前腕の下側に鍼を打つ様子

手首の深部靭帯・手根管の治療

手根管・横手根靭帯

手根管の上を覆う靭帯と手首の深部靭帯へ直接アプローチし、固く厚くなった組織をほぐして通り道の圧力を下げます。

適用手根管症候群、夜間のしびれ、親指の脱力

AXIS 02
韓医師が患者の手首に鍼を打つ様子

神経の軸・手根骨アライメントの治療

頸椎・肘・三角線維軟骨

頸椎から肘を経て手へと下りてくる神経の軸と手首のアライメント、尺骨側の三角線維軟骨をあわせて整えます。

適用両手のしびれ、手首をひねるときの痛み、親指の付け根の痛み

ここで終わりではありません

手首は反復動作によって再び狭くなります。組織をほぐした後、手首の中間位の姿勢と使い方の習慣もあわせて見直すことで、状態を保ちやすくなります。

TREATMENT MIX

手首の痛みに
実際に用いる組み合わせ

手首では、以下の役割で各治療を配置します。

手首の痛みの治療の組み合わせ — 治療法、目標とする層、役割
治療法目標とする層手首での役割
竹塩薬鍼深部靭帯・関節周辺手根管周辺の靭帯手首の深部靭帯に残る慢性的な炎症とむくみを整え、固く厚くなった組織をほぐします。
蜈蚣薬鍼神経周辺・癒着正中神経周辺・癒着組織長く固まってほぐれにくい組織や神経の周囲に用い、指先の突っ張りや感覚の鈍さを整えます。
蛇毒薬鍼神経障害性疼痛正中神経・尺骨神経しびれ・灼熱感・感覚異常がはっきりしている場合に配置し、過敏になった神経の信号を整えます。
蜂毒薬鍼抗炎症・炎症調整腱鞘滑膜・関節周辺ドケルバン病や親指の付け根の関節炎のように、炎症がはっきりしている部位に用います。必ず少量での反応テストの後に行います。
埋線療法持続的な刺激手根管周辺・手首の靭帯刺激を数週間持続させます。手は、反復動作によって再び狭くなりやすい部位です。
推拿(チュナ)療法構造の矯正頸椎・肘・手首のアライメント手へと下りてくる神経の軸への圧迫を減らします。両手が一緒にしびれる場合に特に必要な段階です。

RECOVERY · 3

手が回復する力は、
体全体から生まれます

手首の痛みが長引くと、眠りが浅くなり気力が落ちて、回復のスピードそのものが遅くなります。そのため、全身治療もあわせて設計します。

局所治療6種と全身治療3種を、診察結果に応じて比重を変えながら組み合わせます。同じ「手のしびれ」でも、手根管の問題と頸椎の問題では組み合わせを変える必要があります。

循環バランス・上熱下寒
韓医師がうつ伏せの患者の腰に注射器で薬鍼を施す様子

水昇火降薬鍼

上にのぼった気を下ろし、下を引き上げて循環バランスを整えます。手が冷えてしびれ、眠りが浅い状態や頭の重さもあわせて整えます。

組織修復・回復スピード
韓医師が患者の肩に薬鍼を施す様子

胎盤薬鍼

胎盤由来の成分で、傷ついた組織の再生と回復をサポートします。圧迫された神経周辺の回復スピードを高める役割を担います。

酸素供給・回復環境
高圧酸素チャンバーの中でアイマスクをつけて横になり治療を受ける様子

高圧酸素治療

高濃度の酸素を吸入し、組織への酸素供給を高めます。循環が滞りなかなか治らなかった手首周辺の回復環境を整えることを目指します。

TREATMENT FLOW

手首の治療はこのように進めます

しびれの分布と筋力低下の有無を確認し、頸椎の問題を先に除外した上で計画を立てます。

  1. 01

    診察・状態の確認

    症状が始まった時期、反復動作の有無、夜間に強くなるかどうか、これまで受けた治療、画像検査・神経伝導検査の結果を確認します。

  2. 02

    神経の分布・筋力の確認

    しびれがどの指に出るか、親指の筋肉に筋力低下・萎縮がないかを確認し、頸椎から来る症状かどうかを見極めます。

  3. 03

    治療計画の説明・同意

    どの層にどの治療を何回にわたって行うかをご説明します。筋力低下がはっきりしている場合は、整形外科での評価を先にご案内します。

  4. 04

    治療の実施

    手根管周辺と手首の深部靭帯に沿って薬鍼(竹塩・蜈蚣・蛇毒・蜂毒)と埋線を行い、推拿で頸椎・肘のアライメントを矯正します。

  5. 05

    経過確認・維持管理

    しびれの強さと夜間に目が覚める回数の変化をあわせて見ながら、組み合わせと間隔を再設計します。痛みが和らいだら、手首の使い方の習慣の見直しへとつなげます。

まずは医療機関の受診を
  1. 転倒後に手首が変形し、動かせない
  2. 親指の筋肉が目に見えてやせ、物を握れない
  3. 手のしびれが急速に進む、または両手・両足に広がる
  4. 手首が腫れて熱を持ち、発熱がある

上記のサインは、骨折・神経の圧迫・感染をまず確認する必要がある状況です。特に親指の筋肉の萎縮は、進行すると元に戻りにくくなることがあるため、症状が出始めた早い段階で正確な診断を受けることが大切です。このような場合は、画像検査と整形外科での診療を優先してください。

FAQ

手首の治療についてのご質問

本ページは、手首の痛みの治療に関する一般的な情報提供を目的として作成しています。治療方法や期間、結果は個人の状態や回復のスピードによって異なる場合があり、いかなる場合も特定の結果を保証するものではありません。薬鍼・埋線・蜂毒薬鍼などの施術は医療スタッフの診察とご相談の上で決定し、アレルギーや服用中の薬の確認を事前に行います。外傷後の変形・動かせない状態、親指の筋肉の萎縮、急速に進むしびれ、発熱・発赤がある場合は、すぐに整形外科を受診してください。

Q手根管症候群は、結局手術が必要になりますか?

軽症・中等症では、まず保存的なアプローチを試みます。ただし、親指の筋肉の萎縮やはっきりとした筋力低下がある場合は神経の損傷が進んでいる可能性があり、手術的な治療が必要になることがあります。その場合は、整形外科での評価を先にご案内します。

Q装具をずっと着けていればよいのではありませんか?

装具は、症状が強い時期を乗り切るのに役立ちます。しかし、通り道を狭くしている組織そのものを変えることはできません。痛みが和らいできた時点からは、関節の可動と周囲組織の治療を並行するほうが有利です。

Q両手ともしびれますが、手首の問題でしょうか?

両手が一緒にしびれる場合は、頸椎から来る神経の圧迫や全身的な要因もあわせて確認する必要があります。そのため、診療時には頸椎・肘も必ずあわせて診ます。

Q注射・理学療法と併用しても大丈夫ですか?

多くの場合、併用は可能です。同じ部位に施術が重ならないよう間隔と順番を調整し、ステロイド注射は繰り返すと組織に負担がかかることがあるため、回数もあわせて設計します。

Q何回くらい受ける必要がありますか?

症状の期間、神経の損傷の程度、回復のスピードによって異なるため、あらかじめ回数を決めてお伝えすることはしていません。最初の1〜2週間の反応を確認してから計画を立て直します。

手首が固まる前に、
確認してみてください

いつからしびれるのか、どの指か、夜中に目が覚めるか、神経伝導検査・MRIの結果があるか —
これだけお持ちいただくと、相談がずっと具体的になります。