
手首の深部靭帯・手根管の治療
手根管・横手根靭帯
手根管の上を覆う靭帯と手首の深部靭帯へ直接アプローチし、固く厚くなった組織をほぐして通り道の圧力を下げます。
適用手根管症候群、夜間のしびれ、親指の脱力
CHRONIC PAIN · WRIST · 手関節
手首は、神経が通る通り道が狭い部位です。そのため靭帯が厚くなったり周囲の組織が固まったりすると、しびれと脱力が一緒に現れます。手首の深部靭帯と手根管周辺を整え、頸椎・肘から下りてくる神経の軸まであわせて確認することで、方向が変わっていきます。
SYMPTOMS
以下の項目は、手首の診療で最初に確認するサインです。
当てはまる項目が多いほど、表層だけでなく深い層もあわせて確認する必要があります。
当てはまる項目を押してみてください。
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WHY IT LASTS
手首の痛みが長引く背景には、4段階の悪循環があります。
繰り返し使うことで手首の靭帯や周囲の組織が固く厚くなり、通り道が狭くなります。
通り道が狭くなると神経が圧迫されてしびれや感覚の鈍さが生じ、夜間にさらに強くなります。
長く続くと、力を生み出す親指の筋肉がやせ始めます。この変化は元に戻りにくくなることがあります。
手首をかばって腕を固定していると、頸椎・肘の神経の軸が固まり、しびれが二重に生じます。
装具でしのいでも、通り道は広がりません。厚くなった靭帯と周囲の組織をほぐして通り道の圧力を下げ、神経が回復できる環境をつくることが目標です。
OUR APPROACH
手首では、通り道を狭くする組織とあわせて、手へと下りてくる神経の軸も診ます。

手根管・横手根靭帯
手根管の上を覆う靭帯と手首の深部靭帯へ直接アプローチし、固く厚くなった組織をほぐして通り道の圧力を下げます。
適用手根管症候群、夜間のしびれ、親指の脱力

頸椎・肘・三角線維軟骨
頸椎から肘を経て手へと下りてくる神経の軸と手首のアライメント、尺骨側の三角線維軟骨をあわせて整えます。
適用両手のしびれ、手首をひねるときの痛み、親指の付け根の痛み
手首は反復動作によって再び狭くなります。組織をほぐした後、手首の中間位の姿勢と使い方の習慣もあわせて見直すことで、状態を保ちやすくなります。
TREATMENT MIX
手首では、以下の役割で各治療を配置します。
| 治療法 | 目標とする層 | 手首での役割 |
|---|---|---|
| 竹塩薬鍼深部靭帯・関節周辺 | 手根管周辺の靭帯 | 手首の深部靭帯に残る慢性的な炎症とむくみを整え、固く厚くなった組織をほぐします。 |
| 蜈蚣薬鍼神経周辺・癒着 | 正中神経周辺・癒着組織 | 長く固まってほぐれにくい組織や神経の周囲に用い、指先の突っ張りや感覚の鈍さを整えます。 |
| 蛇毒薬鍼神経障害性疼痛 | 正中神経・尺骨神経 | しびれ・灼熱感・感覚異常がはっきりしている場合に配置し、過敏になった神経の信号を整えます。 |
| 蜂毒薬鍼抗炎症・炎症調整 | 腱鞘滑膜・関節周辺 | ドケルバン病や親指の付け根の関節炎のように、炎症がはっきりしている部位に用います。必ず少量での反応テストの後に行います。 |
| 埋線療法持続的な刺激 | 手根管周辺・手首の靭帯 | 刺激を数週間持続させます。手は、反復動作によって再び狭くなりやすい部位です。 |
| 推拿(チュナ)療法構造の矯正 | 頸椎・肘・手首のアライメント | 手へと下りてくる神経の軸への圧迫を減らします。両手が一緒にしびれる場合に特に必要な段階です。 |
RECOVERY · 3
手首の痛みが長引くと、眠りが浅くなり気力が落ちて、回復のスピードそのものが遅くなります。そのため、全身治療もあわせて設計します。
局所治療6種と全身治療3種を、診察結果に応じて比重を変えながら組み合わせます。同じ「手のしびれ」でも、手根管の問題と頸椎の問題では組み合わせを変える必要があります。

上にのぼった気を下ろし、下を引き上げて循環バランスを整えます。手が冷えてしびれ、眠りが浅い状態や頭の重さもあわせて整えます。

胎盤由来の成分で、傷ついた組織の再生と回復をサポートします。圧迫された神経周辺の回復スピードを高める役割を担います。

高濃度の酸素を吸入し、組織への酸素供給を高めます。循環が滞りなかなか治らなかった手首周辺の回復環境を整えることを目指します。
TREATMENT FLOW
しびれの分布と筋力低下の有無を確認し、頸椎の問題を先に除外した上で計画を立てます。
症状が始まった時期、反復動作の有無、夜間に強くなるかどうか、これまで受けた治療、画像検査・神経伝導検査の結果を確認します。
しびれがどの指に出るか、親指の筋肉に筋力低下・萎縮がないかを確認し、頸椎から来る症状かどうかを見極めます。
どの層にどの治療を何回にわたって行うかをご説明します。筋力低下がはっきりしている場合は、整形外科での評価を先にご案内します。
手根管周辺と手首の深部靭帯に沿って薬鍼(竹塩・蜈蚣・蛇毒・蜂毒)と埋線を行い、推拿で頸椎・肘のアライメントを矯正します。
しびれの強さと夜間に目が覚める回数の変化をあわせて見ながら、組み合わせと間隔を再設計します。痛みが和らいだら、手首の使い方の習慣の見直しへとつなげます。
上記のサインは、骨折・神経の圧迫・感染をまず確認する必要がある状況です。特に親指の筋肉の萎縮は、進行すると元に戻りにくくなることがあるため、症状が出始めた早い段階で正確な診断を受けることが大切です。このような場合は、画像検査と整形外科での診療を優先してください。
FAQ
本ページは、手首の痛みの治療に関する一般的な情報提供を目的として作成しています。治療方法や期間、結果は個人の状態や回復のスピードによって異なる場合があり、いかなる場合も特定の結果を保証するものではありません。薬鍼・埋線・蜂毒薬鍼などの施術は医療スタッフの診察とご相談の上で決定し、アレルギーや服用中の薬の確認を事前に行います。外傷後の変形・動かせない状態、親指の筋肉の萎縮、急速に進むしびれ、発熱・発赤がある場合は、すぐに整形外科を受診してください。
軽症・中等症では、まず保存的なアプローチを試みます。ただし、親指の筋肉の萎縮やはっきりとした筋力低下がある場合は神経の損傷が進んでいる可能性があり、手術的な治療が必要になることがあります。その場合は、整形外科での評価を先にご案内します。
装具は、症状が強い時期を乗り切るのに役立ちます。しかし、通り道を狭くしている組織そのものを変えることはできません。痛みが和らいできた時点からは、関節の可動と周囲組織の治療を並行するほうが有利です。
両手が一緒にしびれる場合は、頸椎から来る神経の圧迫や全身的な要因もあわせて確認する必要があります。そのため、診療時には頸椎・肘も必ずあわせて診ます。
多くの場合、併用は可能です。同じ部位に施術が重ならないよう間隔と順番を調整し、ステロイド注射は繰り返すと組織に負担がかかることがあるため、回数もあわせて設計します。
症状の期間、神経の損傷の程度、回復のスピードによって異なるため、あらかじめ回数を決めてお伝えすることはしていません。最初の1〜2週間の反応を確認してから計画を立て直します。
いつからしびれるのか、どの指か、夜中に目が覚めるか、神経伝導検査・MRIの結果があるか —
これだけお持ちいただくと、相談がずっと具体的になります。